日本を代表するオーケストラとして真っ先に名前があがるのが、このNHK交響楽団です。通称「N響」とも呼ばれ、日本で最初のプロ・オーケストラとして1926年に結成されました。当初は新交響楽団という名前で活動していましたが、1942年に日本交響楽団、そして1951年にNHK交響楽団という名前に変わり現在に至っています。NHKホールを中心に月6回の定期公演をおこない、それ以外にも年末の第9演奏会など数多くの演奏活動をおこなっています。

楽団には日本国内の指揮者だけではなく海外の指揮者も多く関わっていて、特に近年はシャルル・デュトワやウラディミール・アシュケナージなど、世界的にも名高い指揮者がNHK交響楽団に参加しています。

また多くの客演指揮者との演奏もおこなっていて、ヘルベルト・フォン・カラヤンや小澤征爾など、名だたる名指揮者と数多くの演奏をおこなっています。そんな名指揮者たちとの共演の中でも、特にこの録音を紹介したいと思います。

朝比奈隆:ブルックナー「交響曲第8番」

ブルックナーを代表する交響曲であるこの第8番は、多くの名指揮者が多くの名演奏を残しているため、この録音を聞いたことがない、という方もいらっしゃると思います。しかし一度耳を傾けていただければ、派手さはなくても作品の雄大さを完璧に表現したこの演奏が、あなたの心に残ることは間違いないと自信を持っておすすめします。